ARCANA/コラム/【糸島】竹林に突如あらわれる巨石「神石」— 神在神社は「鬼滅の刃」ファンも集う隠れパワースポット
福岡のパワースポット

【糸島】竹林に突如あらわれる巨石「神石」— 神在神社は「鬼滅の刃」ファンも集う隠れパワースポット

I

糸島の竹林に、突如あらわれる巨石

糸島パワースポットめぐり、箱島神社・鎮懐石八幡宮に続く第3弾は、糸島市神在(かみあり)の神在神社です。「神が在る」と書いてかみあり。名前からしてただならぬ気配のするこの神社の奥に、知る人ぞ知る巨石「神石(しんせき)」が鎮座しています。

住宅街を抜け、山のほうへ小道を進んでいくと、静かな竹林が現れます。その竹やぶの中に、何の前触れもなくドーンと横たわる丸い巨石。初めて目にしたときの「なぜここに、こんなものが」という驚きは、ちょっと言葉になりません。福岡にこんな場所があったのかと、思わず声が出ました。

II

神在神社 — 6世紀創建と伝わる古社

神石を目指す前に、まずは神在神社の本殿にご挨拶を。この神社の創建は6世紀にさかのぼると伝えられています。新羅への遠征を前にした将軍・大伴連狭手彦(おおとものむらじさでひこ)が、海を渡る安全と戦の成功を祈願して神々を勧請したのが始まりなのだとか。糸島はやはり、大陸への玄関口だった土地なのだと実感します。

御祭神は、天を守る天常立尊(あめのとこたちのみこと)、地を守る国常立尊(くにのとこたちのみこと)、そして国土の基礎を築いた伊弉諾尊(いざなぎのみこと)。航海安全や縁結び、子授け・安産まで、幅広い願いを受け止めてくださる神様たちです。

III

ミカン畑の開墾で見つかった「神石」

お参りを済ませたら、社殿の左手から案内板に導かれて、竹林の小道を南へ300メートルほど。5分も歩くと、目の前に神石が現れます。外周約16メートル、高さおよそ5メートル。苔をまとった球形の巨石が、竹林の一段下にこつぜんと鎮座する光景は、神秘的としか言いようがありません。

面白いのはその「再発見」の経緯です。この巨石、昭和30年頃にミカンを栽培するため山を開墾していたところ、土に埋もれた状態で見つかったのだそう。周辺からは勾玉のようなものも出土したといいますから、はるか昔の人々もこの石を特別な存在として祀っていたのかもしれません。長いあいだ土の中に眠っていた神石は、平成28年(2016年)から聖地として整備され、再び人々に拝まれるようになりました。

IV

「鬼滅の刃」ファンも巡礼に訪れる岩

この神石、近年は思わぬ角度から注目を集めています。人気漫画「鬼滅の刃」で、主人公・炭治郎が修行の末に真っ二つに斬る、あの大岩にそっくりだというのです。丸みを帯びたフォルムと竹林という舞台立てが相まって、ファンの聖地巡礼スポットになっているのだとか。私が訪れた日も、参拝者が何組か訪れていました。

たしかに、目の前にすると「これは斬りたくなる」と妙に納得してしまう佇まい。もちろん神様の石ですから、斬る真似も登るのもご法度です。静かに手を合わせて、その大きさと存在感を味わってください。

V

なぜ巨石のそばには竹林があるのか — エネルギーの見立て

今回ご一緒したスピリチュアルに詳しいガイドの方が、興味深い見立てを聞かせてくださいました。こうした巨石が祀られている場所には、なぜか竹林がつきものなのだそうです。その方いわく、巨石が現れる土地は、陽のエネルギーと陰のエネルギーがぶつかり合い、大地に力が溜まっている場所。石は土の中の成分から生まれ、その大地の力を吸いながら、何年もかけて少しずつ育っていく——。

そして竹は、大木のようにエネルギーを弾かず、しなやかに受け流して通り道をつくってくれる存在なのだとか。だから力の集まる場所には竹が茂る、という見立てです。石や鉱物は水と同じように「記憶するもの」であり、パワーストーンを「育ててね、話しかけてね」と言うのもそのためだそう。科学の話ではありませんが、竹林の中で巨石と向き合っていると、この土地に何かが満ちているという感覚は、確かにあるのです。

VI

まとめ — 訪れる前に知っておきたいこと

実際に行かれる方へ、いくつか注意点を。まず神在神社に専用駐車場はありません。電車ならJR筑肥線・加布里駅から徒歩約15分、車なら駅周辺のコインパーキングなどを利用しましょう。神石への道は山あいの小道なので、足元は歩きやすい靴で、暗くなる時間帯は避けるのが安心です。また、こちらの神社では御朱印の取り扱いはありません。

メディアで大きく取り上げられることはまだ少なく、静けさが保たれているのもこの場所の魅力。箱島神社の海、鎮懐石八幡宮の伝説の石、そして神在神社の神石。糸島の「石と海の神様めぐり」の締めくくりに、ぜひこの竹林の巨石と対面してみてください。パワーをいただけること、請け合いです。

Accessus

アクセス・基本情報

名称
神在神社(神石)
住所
福岡県糸島市神在801-1
アクセス
JR筑肥線「加布里駅」から徒歩約15分(「一貴山駅」からも徒歩圏内)。神石へは神社の境内からさらに竹林の小道を徒歩約5分です。
駐車場
なし(駅周辺のコインパーキング等を利用)
時間
参拝自由(神石への道は山あいの小道のため、明るい時間帯がおすすめ。御朱印の取り扱いはありません)
料金
参拝無料
公式サイト
https://kanko-itoshima.jp/spot/kamiarikamiishi/
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