【福岡】太宰府天満宮を歩いてきた — 御神牛と飛梅の伝説、124年ぶり大改修を終えた本殿、参道グルメまで
学問の神様・天神様の総本宮へ
今回は、いわずと知れた福岡の大定番、太宰府天満宮を歩いてきました。お祀りされているのは「天神様」こと菅原道真公。学問の神様として全国に約12,000社ある天満宮の総本宮的な存在で、受験シーズンには全国から参拝者が集まります。
福岡中心部からのアクセスは、博多バスターミナルから直行バス「旅人(たびと)」に乗るのが手軽です。西鉄電車なら天神から西鉄二日市駅で太宰府線に乗り換え。時間が合えば、太宰府観光列車「旅人」に乗ってみるのもおすすめです。太宰府駅に着くと、まず目に入るのが赤い欄干。これは境内の太鼓橋をイメージしたデザインだそうです。駅から本殿までは参道が約400m続き、両脇には約80軒のお土産店やカフェが並びます。
御神牛と九州最古の鳥居 — 牛がここにいる理由
境内に入ってまず出迎えてくれるのが、牛の像「御神牛(ごしんぎゅう)」です。なぜ牛なのか。実はこの牛、太宰府天満宮の始まりそのものに関わっています。道真公が亡くなられたとき、ご遺体を牛車で運んでいたところ、ある場所で牛がピタリと動かなくなりました。「これは道真公のご意志に違いない」と、その場所に埋葬したのが太宰府天満宮の起源と伝えられています。道真公ご自身が丑年生まれだったこともあり、境内にはゆかりの深い牛の像がいくつも置かれています。頭をなでると知恵を授かるといわれているので、見つけたらぜひなでてみてください。
参道の先に立つ鳥居も、実はただものではありません。南北朝時代から伝わるとされる、九州最古の石鳥居。何百年もの間、参拝者を迎え続けてきた風格が漂います。
心字池の太鼓橋 — 過去・現在・未来の渡り方
本殿へ向かう途中にあるのが、漢字の「心」の形をした心字池(しんじいけ)。その上に架かる太鼓橋は、実は一本の橋ではなく、3つの橋の連なりでできています。それぞれが過去・現在・未来を表しているそうです。
この橋には渡り方のジンクスがあります。過去の橋では振り返らない、現在の橋では立ち止まらない、未来の橋ではつまずかない——過去を悔やまず、今に迷わず、未来へ転ばず、という人生の歩き方そのものですね。水面に映る橋の影も美しいので、渡る前にぜひ一度眺めてみてください。
124年ぶりの大改修を終えた本殿と、飛梅伝説
太宰府天満宮の本殿は、約3年をかけた124年ぶりの大改修を終えたばかり。漆も塗り直され、目の覚めるような鮮やかな朱色によみがえりました。改修期間中に参拝を受けていた「仮殿(かりでん)」も話題になりましたね。
ひとつ注意点があります。私が訪れた時点では、仮殿の撤去作業にともなう期間限定の措置として、本殿エリアが張り紙とともに一時封鎖されていました。参拝自体はできますが、間近で見られるかは時期によります。この記事の情報は訪問時点のものなので、お出かけ前に公式サイトで最新の参拝案内を確認するのがおすすめです。
本殿のそばには、有名な「飛梅(とびうめ)」があります。無実の罪で京都から太宰府へ左遷された道真公を慕って、一夜にして京都から飛んできたと伝わる伝説の梅の木です。また、本殿の裏手に回ると小さなお社が並んでいます。道真公の先生のお社、ひときわ大きい両親のお社、そして子どもたちのお社——家族と恩師がそろって道真公を囲んでいるようで、なんだか温かい気持ちになる場所です。
宝物殿と菖蒲池 — 境内をもっと楽しむ
歴史をもっと知りたい人には宝物殿がおすすめです(入館500円、9時開館)。本物の鎧や刀が展示され、道真公の生涯や歴史上の人物の書状なども見られて、じっくり楽しめました。
境内東側の菖蒲池(しょうぶいけ)は、初夏になると約3万本の花菖蒲が咲くことで有名です。見頃は5月から6月中旬頃。季節が合えばぜひ足を延ばしてみてください。
ちなみにおみくじを引いたら小吉。「変化の多い運気。プラスへの変化の兆し」と書かれていました。プラスへの変化なら、もう実質大吉ということにしておきます。
参道グルメと立ち寄りスポット — まとめ
参拝の後は、約80軒のお店が並ぶ参道歩きが待っています。まず有名なのが、日本を代表する建築家・隈研吾さん設計のスターバックス。釘を使わない「地獄組み」と呼ばれる伝統的な木組みの店内は、一見の価値ありです。
食べ歩きなら、参道名物のお餅のスイーツはぜひ。私は隠れ家のようなカフェで中庭を眺めながらいただきましたが、歯切れのいいモチモチ感と、お餅の甘さを邪魔しない上品なあんこのバランスが絶妙でした。脇道には行列のできる豚まんの名店や、和雑貨とお香のお店もあり、参拝と合わせて半日たっぷり楽しめます。
学問の神様へのお参り、伝説の梅、心の池、そして参道グルメ。歴史と楽しさが凝縮された太宰府天満宮、先日紹介した縁結びの竈門神社もすぐ近くなので、セットで巡るのが断然おすすめです。
アクセス・基本情報
- 名称
- 太宰府天満宮
- 住所
- 福岡県太宰府市宰府4-7-1
- アクセス
- 西鉄「太宰府駅」から参道を歩いてすぐ(本殿まで約400m)。博多バスターミナルから直行バス「旅人(たびと)」で約45分。西鉄天神駅からは西鉄二日市駅で太宰府線に乗り換え。
- 駐車場
- あり(周辺に有料駐車場多数)
- 時間
- 開門6:00〜6:30頃、閉門18:30頃(季節により変動)。宝物殿は9:00〜16:30頃・月曜休館。
- 料金
- 参拝無料(宝物殿は一般500円)